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N郎♪音汰。

カウントダウン2007(映画編)
2007年も残すところあと4日。西暦の変わり目に人の行動を合わせる必要はどこにもないが、逆にそれを利用して、今年出合った「表現」を振り返り、昨年末同様にベストを選んでいくというカウントダウンシリーズ、今年もはじめることとする。本日から4日間、映画・ドラマ・ブログ・そしてライブパフォーマンスと4つの部門でベストN郎♪賞を発表していく。今年は詞・曲についての部門はないが、残念ながらそれらの分野について、昨年のようにN郎♪的なベストを選びたくなるほど鮮烈な表現と出会うことはなかった。来年に期待しよう。

●過去ログ:カウントダウン2006

昨年同様、まず映画部門。これは文句なく『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』だろう。

エディット・ピアフ~愛の讃歌エディット・ピアフ
~愛の讃歌~

(2008/02/22)
ジェラール・ドパルデュー、カトリーヌ・アレグレ 他
詳細

最初から最期まで感動しっ放しの素晴らしい映画であった。この映画を批判している意見を見かけることもあるが、映画鑑賞の目的について、映画の手法を批評することをその目的と思い込んでいるような人の意見は自分にとって何の意味もない。意味あることは、その映画を観て何かしらメリットとなるようものを感じ取ることができたかどうかということであり、そして何をメリットと考えるかは人によって異なるものだ。

前フリはこのぐらいにする。映画を観た時の感想は以前書いた記事を参照していただきたい。

●過去ログ:『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』 すべてのボーカリストにこの映画をススめる

上記記事では「ヴォーカル」について書いたが、今回は「表現」について書く。最初から最期まで名場面の連続のようなこの映画、なかでもラスト近くで、死期近きピアフが父親のことを回想する人形のシーンがある。多くのブログでこのシーンに泣いたという感想が書かれてあったように、絶妙な名シーンであった。
ああいったシーンを描こうと考えた作り手側の発想の根底には「人の心を信じる」とか「人の心を信じたい」というような思いがあるのだと思う。これは表現者にとって最重要なテーマではないかと自分は思うのだ。殺伐とした事件が毎日ニュースを賑わす現代社会の中で、とかく忘れ去られそうなテーマであるが、それ故に逆に表現者が取り組むべき最重要のテーマではないかと思う。
人と人とが接していけば当然のごとくエゴや敵対、裏切りや背信、恨みや妬みなど、ネガティブな感情が生まれ、それによって傷付き、傷付けられ、心を破壊されていく人も多いことだろう。しかしそれでもやはり人の根底には良心があり、その良心を信じるという救いを、この映画は提示してくれたように思う。

ピアフが「愛の讃歌」の歌詞を公園のベンチに座りなが書き記していくシーンがあった。詞は、ただ一人、自分自身に向き合いながら生まれていくものであり、同じように詞を書く者としてこのシーンは心にくるものがあった。同じだ・・・と。人は誰もが孤独な存在であり、その孤独に正面から向き合った時はじめて他者への「愛」や自分自身の「生」の意味を知るのかもしれない。

名シーンを挙げればきりがない映画だったが、これもすべて作り手側の、表現に対するこだわりから生まれた産物だと言えよう。すべてのヴォーカリストにこの映画をススめると前回記事では書いたが、それと同時に、すべての表現者にこの映画をススめる。「表現」とはなにも映画を作ったり歌詞を書いたりすることばかりが「表現」なのではない。ブログを書いたり、手紙を書くことも「表現」であり、人と会話をすることもまた「表現」だと思う。

2007年 映画部門 ベストN郎♪賞 としてこの映画をススメる。まだ公開している劇場、これから公開する劇場もあるため、未観の人は以下のサイトでチェックしていただきたい。トップに掲載したDVDは来年2月に発売予定となっている。

●リンク:映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』公式サイト


(追伸)
この映画についてブログ友ねこねこさんの記事を以下にリンクします。こちらの前回記事も紹介して下さったりしてます。ねこねこさんThanks!!
●リンク:ねこねこさんブログ/「エディット・ピアフ 愛の賛歌」
●リンク:ねこねこさんブログ/愛の讃歌 その2

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

| DVD・映画・ドラマ鑑賞 | 23:43 | トラックバック:0コメント:2
DVD鑑賞記 『不都合な真実』
不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション不都合な真実
ドキュメンタリー映画、アル・ゴア 他 (2007/07/06)
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
詳細

DVDレンタルが開始されたので早速借りてきて観た。米元副大統領アル・ゴアによるスライド講座をベースとし、地球温暖化について解説する内容となっている。アル・ゴアが何故この問題に取り組むこととなったのか、家族の不幸など個人的体験も含め、全世界で1000回以上行われてきたスライド講座をベースとしているため、その説得力は絶大だ。もちろん地球温暖化に対して懐疑的な姿勢をとり続ける政治家などへの反論・欺瞞への指摘も含まれている。

映画(DVD)を観た感想を以下にざっと。

・「地球温暖化」という名称より「CO2濃度の増加」という名称のほうがより本質を理解しやすいかもしれない。DVDの特典映像のなかで語られていたように、サンゴが死滅する原因について、最新の研究では「CO2濃度の増加」による影響が指摘されている。

・昔から社会全体として省エネルギーに取り組んできただけに、まだ日本は米国と比較するとまともなのだろう。この方向はさらに進めるべきだと思う。日本は自動車の燃費基準ではEUに抜かれるまで世界トップであった。フォードやGMと比較し、トヨタやホンダの日本メーカーを評価するデータも提示されていた。

・911およびそれ以降の米国の戦争について、現ブッシュ政権の様々な疑惑や石油メーカーとの癒着が語られているように、この問題についてもまったく同じ構造あることがわかる。ブッシュが僅差でゴアに勝ち、さまざまな疑惑が報じられた2000年の米大統領選挙の影響は世界に大きな負の影響を与えてしまったようだ。

・米国のハリケーン、オーストラリアのサイクロン、そして日本を含む東アジアの台風は同じものであり、それが近年巨大化し、頻発するようになった背景には地球温暖化の影響があるという。つまり、今年も来年もそしてそれからも、台風の影響は肥大化していくということだ。世界各地で最高気温も年々記録を破り続けているとのことで、我々の生活に目に見える直接的な形でも、この問題は大きな影響を及ぼしていることが理解出来る。巨大クラゲの大発生など、近年のさまざまな地球環境及び生態系の異常は地球温暖化=CO2濃度の上昇とつながっているとのことだ。東アジアにおいては中国の急激な経済成長などの影響もあり、もちろんCO2濃度の上昇だけではないだろう。しかし、これまで考えられなかった異常が頻発する時代に突入していることは間違いない。

・映画のエンディングでは個人の行動を呼びかけている。例えば、なるべく公共交通機関を利用しようとか、地球温暖化に取り組む政治家に投票しよう、ダメなら自分で立候補しようとか・・・アフリカのことわざに「何かを祈る時は、行動もすべし」というのがあるという。日本人である我々もアフリカの諺から学ぶべきではないか。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

| DVD・映画・ドラマ鑑賞 | 19:06 | トラックバック:1コメント:3
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