今回のヴォーカルライブでは自作曲のバラードを1曲歌うことに決めていたんだけれど、まぁ、デフォルトでは「あなたとは~」であった。ボーカルの曲調がシャンソンと通じるところがあり、俺のバラード系の曲のなかでよく知られている代表曲みたいなものだから。これまでバンドのライブのみならず、友達の結婚式やその他でも歌ってきた曲で、人のウケもいい。しかし考えた。どうせ歌うのなら自分で最高傑作だと思っている曲にしようって。
というわけで「言葉と~」にしたのだが、練習しながらその歌の難しさに本当にこれでいいんだろうか・・・とかなり不安になった。自分で言うのもなんだけど、俺の歌って歌詞が多すぎなのと息継ぎのタイミングがないのとで、超難しんだよね。つくづくなんでこんな歌にするんだろって。録音版では複数のトラックにボーカルを録音するからいいけれど、ライブで一人でやるとなると・・・もうしんどい。なんとか1トラックで(笑)歌いこなせるようになったが、それでもかなりキツい。
しかし、先月のある日、例によって浦和コミセン(パルコの上)でヴォーカルの練習をしていたところ、練習を終えて扉を開けると、練習室の廊下で面識のない女性が、俺の顔を見るなり瞳をウルウルさせながら「お疲れさまでした」って声をかけてきた。誰だかわからなかったから軽く会釈してその場は立ち去ったけれど、その時「言葉と~」を選んで間違いはなかったと確信した。「言葉と~」を何度も何度も練習してたんだよね。扉が薄いから廊下は練習室の中の音がよく聴こえる。後から悪いことしたな~って思ったけれど、声をかけてくれた彼女に感謝。
●ライブ告知 12/19(水)昼 銀座TACT