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自作詞の背景 「アライヴ・イン・ザ・セイム・タイム」(2)
(前回からの続き)
レッド・ツェッペリンの曲について、作者のクレジットを見ると、「Page and Plant 」・・・つまりジミー・ペイジとロバート・プラントの名前が記載されている場合が多い。

その音楽を聴くと、ギターのリフやフレーズが曲の骨組みを成しており、プラントのボーカルはその上に乗っかているような形だ。 「天国への階段」 「ハート・ブレーカー」 「幻惑されて」 「レイン・ソング」 「カシミール」 「アキレス最後の戦い」 ・・・彼らの代表曲の多くがこのパターンではないだろうか。

楽曲の主役はあくまでもペイジのギターであり、プラントのボーカルはギターに対する 「従」 であって、必然としてボーカルのメロディーラインはいまひとつの感が否めない。世界最大のハードロック・バンドでありながら、歌メロを重視する日本での知名度が見合ってない理由の一つであると思う。

この曲 「アライブ~」 の歌メロも作り方は同じであった。歌メロ以前にジミーのギター&リズムセクションが既にあり、そこにインパクトある歌メロを乗せるため散々試行錯誤した。


それなりに適当な歌メロを乗せるのならいくらでも出来る。しかし、それでは歌メロの存在意味がない。昔ツェッペリンの 「レイン・ソング」 をドラマーのヨコタさんと一緒に聴いた時、ヨコタさんがぽつりと言った言葉が頭から離れない・・・ 「ボーカルとドラムがいらねーなー」 。初めて聴いた人に、同じように呟かれないようにしないと・・・・

バッキング先行の問題に対する解決方法の一つが、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンであった。フレーズを重視したハードロックに対し、ラップ調の歌を乗せるという手法はハードロックの歴史を考える上で必然的な帰結であったのかもしれない。


Evil EmpireEvil Empire
(1996/04/18)
Rage Against the Machine

詳細

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの傑作アルバム。Evil Empire(悪の帝国)とは米国のことであり、あまりに核心を突いた歌詞に、9.11後には放送自粛となる。


レイジの曲について、過去にバンドでコピーをして人前で演奏をしたこともあった。ジミーから 「ラップみたいな感じでいいです」 という助言もあって、その路線は決定した。しかしすべてラップというのは好きではなく、この曲にはコード進行もあって、メロディーラインもある。ラップ+歌メロのミックスパターンでいくこととし、そしていよいよ歌詞を決定していく作業に入ることとなる・・・。

(次回へ続く)


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テーマ:作詞・作曲 - ジャンル:音楽

| N郎♪ソング(自作詞の背景) | 19:48 | トラックバック:0コメント:4
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N郎♪

Author:N郎♪
秋葉原・秋田犬など、東京、埼玉中心に活動中。他ロックバンド・アウフヘーベンのボーカリスト。レギューラー番組、ぷち FM897 すみだリヴァー 隔週月曜22:00~『N郎♪ MusicHourハイビスガーデンスペシャル』
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