土曜日夕方、北浦和で行われる
キャプテンのバンド、KEENのライブを観に、エアーズへ足を運ぶ。10年ほど前、ウチのバンドのアウフヘーベンもオープンしたばかりのエアーズで数回ライブをやったことがあるなじみの場所だ。

今回のKEENのライブは1年以上のブランクを経ての復活ライブとなる。
昨年3月の池袋ADM、そしてキャプテンとの初顔あわせとなった
一昨年10月の北浦和エアーズライブについて、当ブログでもライブレポを書いており、KEENのライブについて追ってきた。同時にキャプテンには
昨年12月のアウフヘーベンライブレポを書いてもらなど、ブログを通しての盟友関係にある。

今回のライブには当ブログ関係者として、
アウフヘーベン・ベーシスト SAMMY、そして
岬さんも駆けつけ、KEENのライブとしては初めて仲間と一緒に参戦することとなった。おかでライブ開始前から、キャプテンへ二人を紹介するなど話がはずみ、否応なしにライブ開始への期待が高まった。
●リンク:岬さんのライブレポ●リンク:SAMMYさんのライブレポ
ライブ終了後、打ち上げの席で、キャプテンから、ぶっちゃけ KEEN のライブはどうでした?という質問を受けた。ライブ内容の詳細については本人や他の人のブログに譲るとして、N郎♪的視点んでそこらへんを中心に書いてみたい。

いくら演奏が上手くても、必ずしも来てよかったと思えるライブになるとは限らない。逆もまたしかり。なぜならば、音楽がおもしろいという要素はテクニックとは違う視点のところにあるからだ。もちろん、演奏が上手いに越したことはないが、ある一定以上の演奏レベルがあるなら、それ以上の演奏レベルに気をもむより、現状の自分たちの持っている能力でどんなおもしろいことができるのか・・・そちらの方に注力すべきだと思う。

観客の多くは、ミスのない演奏や演奏技術の高さよりも、ライブ自体がおもしろかったか・おもしろくなかったかで判断する。何を面白いと感じるのかは人によって様々だが、ロックのライブでいうのなら音楽でノレること、音楽で盛り上がれること、音楽がカッチョいいこと。歌詞のあるライブなら、ヴォーカルと歌詞による表現に感動を覚えること・・・N郎♪的視点で書くとそういったところだ。ロックに対する世界一般の視点も大して差はないと思う。

今回の KEEN のライブはどうであったか・・・初参戦したSAMMYも、岬さんも行って良かったと話していた。ライブに満足したということだと思う。自分も行って良かったと素直に感じた。その理由を整理してみよう・・・。

整理その1。大勢のお客さんが笑顔で盛り上がっていたこと。ストレス発散ではじけられるライブであったということで、その根本にサウンドがあったことは間違いなく、ロックのライブにふさわしかった。

整理その2.キャプテンのMCと歌詞がおもしろかったこと。「不景気が続く」 「(自分たちは)格差社会の負け組み」 「どこからみてもオヤジバンド」 「人生折り返し地点を過ぎた」・・・などなど、そんな逆境要素を連発しながらも、それでもがんばろうぜ!!みたいなハートが伝わってきた。歌謡メタルを音楽的背景にして観客に勇気を与えてくれたといっていい。
これはキャプテンのキャラクターのポジティブな部分をそのままぶつけてきた結果なのだろうが、カッコ悪さをあえて口にし、そこから逆転ホームランを打つという手法に、ついてきているメンバーも凄いといえば凄い(笑)
自分で書いた過去2回のライブレポを読み直し、KEEN の魅力についてほとんど同じことを書いていることに気づく。つまりこのスタイルが KEEN にとってスタンダードということであり、実はそれはバンドとして高度に練られた戦略、そして戦術の上に立ったものなのかもしれない・・・(笑)。
これまで観たライブの中で最高の盛り上がり。観衆のテンションも最高潮!一般的な話として、「ライブに行って元気になった!」 というようなことを聞くことが多いが、それはリアルな演奏を体験した観客の脳が、活性化されるからだと思う。今回のライブ、自分の脳も十二分に活性化された。時間とお金を割く価値があったと思う。
今回もギターワークで魅せてくれたMASAさん。ライトハンドがカッチョよかったと感想を述べたら、今はタッピングと言うんですよとのこと。世代が同じですね~と言われました(笑)ライブを決めるにあたり、キャプテンはブログの中で、N郎♪のブログやアウフヘーベンのライブに触発されたと公言していたが、自分自身、そのフィードバックの恩恵を受ける形となった。しかし言うまでもなく、過去の KEEN のライブに自分自身も触発されていることも事実だ。KEEN ばかりではなく、ブログで取り上げてきた多くのライブに触発され、今の 「N郎♪」 が在る。ポジティブの連鎖、一緒に回していこうぜ~!!
ベース・太郎さん。今回もノリよくプレイ。今回はあまりお話できませんでした。次回また!!ヴォーカリストという観点で書く。表現力や美声、声域、声量など、ヴォーカリストに「ヴォーカル」 的レベルの高さが求められるのは当然であり、日々精進する必要がある。しかしステージ上のヴォーカリストに求められているものはそれだけではない。熱いハート、観客を盛り上げるサービス精神、度胸、意外性、笑顔、ライブを引っ張っていく力、言葉の選択・・・他のパートとは異なるそれらの要素がヴォーカリストには求められている。キャプテンのそんな要素が、KEEN のライブを盛り上げる最大の要素であることは誰もが感じていることだ。当ブログで絶賛してきたヴォーカリストたちもそんな要素を備えたヴォーカリストたちだ。
ドラムス・レイジーさん。この写真は脱ぐ前です。素晴らしい妹さんが応援してくれています。それに加えてキャプテンの驚愕すべきところは、あれだけのお客さんを毎回集めてくることだ。これはキャプテン・マジックといっていい。お客さんが誰も来ないで悩んでいるアーティストを見かけることも少なくない。キャプテンと接すれば多くのことを学べると思う。さらにはお客さんが来なくても平気な顔をしてエラソーにN郎♪にうんちくをたれる論外なアーティストと出くわすことも稀にあるが(笑)、この世界、お客さんの数が多い者ほど偉いのだ。そういった意味でキャプテン、そして KEEN は 「勝ち組」 と言える・・・って書いたら書き過ぎか(笑)いや、そんなことはなく、キャプテンやメンバーの見えないところでの営業努力は相当なものであり、その成果が出たライブであったと思う。

ライブ終了後のSEでは、当ブログでも今月はじめに紹介したハノイ・ロックスの 「Don't You Ever Leave Me」が流れ、泣かせてくれた。前回 KEEN の活動休止宣言をした池袋ADMのライブでは、最後にキャンディーズの「春一番」が流れたが、”♪私たち、お別れなんですね~”なんていう歌詞は二度と聞きたくはない。KEEN を応援してきたお客さんは皆同じ気持ちだと思う。欧米のように、日本のロックも熟練世代が一定の客層を持ち、幅を効かせていく時代になりつつある。難しいことは考えず、問題があれば代替手段を使うなりして一つ一つかたずけていけばいいのではないか。発想を柔軟にし、娯楽としてバンドを楽しめばよいと思う。

KEEN と アウフヘーベンで合同ライブをやろうという話は以前から出ているが、今回のライブをきっかけとし、活動停止状態から KEEN が息を吹き返したというのなら、その企画、是非やろうぜ!!ということになる。一緒にどっかにブッキングしてもいいし、自主企画でもいい。ライブを楽しみたいという気持ちがあれば、いくらでもやれるのではないだろか。
演奏中、キャプテンが突然消える!?最前列の熱い観衆のかげにかくれ、寝転がって歌っていたのかどうかは不明最後に打ち上げで一緒になった皆様、ありがとう!! 個人的にMASAさん、いつもお気遣いに大感謝。レイジーさんの妹さん、晴れ舞台が年に1回じゃ足りないよね??(俺、そればっかり連発してました(笑)) 当ブログを読んでいるという方もいらっしゃって大感激。キャプテンがそれぞれのお客さんを紹介したのもナイスだったし、皆様お疲れ様でした。次のライブでまた逢いましょう!!・・・だからライブ決めてね(笑)
打ち上げ終了後のキャプテン。あんたが大将! 北浦和西口庄屋前にて。【PR】アウフヘーベンライブ 2008年 6月8日(日)夜
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