いつも応援ありがと~ にこっ 
2008年11月、西川口Hearts でのアウフヘーベン企画 「ロックの力」 を大成功に終え、音楽活動における気力が最高に満ちていた 2008年晩秋のとある日、歩きながら、ふと、素晴らしくいい感じのサビのメロディーが浮かんだ。
Once・・・Once・・・Once・・・Once・・・
口ずさんだ瞬間、これは凄い曲になる・・・そう思った。今浮かんだこのメロディーは、恐らくこれまで書いてきた曲以上の、傑作となるであろう・・・そう直感した。
そしてその月の四谷コタンライブで、まだ未完成のその曲のサビを演奏した。
2008年11月28日 四谷コタン・N郎♪セットリスト
1. オープニング~Once (新曲)
2. 流れ星~秋葉原の夜空に願いを込めて
3. 午前4時のうた
4. 言葉と想いと夜と朝との境界で(打ち込み音源使用)
5. ひまわりの咲く坂道
本当にサビしか演奏しなかった。なぜなら歌詞がまで出来ていなかったから。
しかし、ウケた。
その時のライブレポには次のように書いている。
1曲目、予告どおりN郎♪ソングの最高傑作となるであろう新作。まだすべては完成していないため、サビの部分を中心に歌い、オープニングとしました。
四谷へ向かう電車の中で歌詞のコンセプトを思い起こしていたのですが、この新曲はコンセプトも最高のものになると思います。歌詞のコンセプトという観点でいうと 「あなたとは~」 が人気ですが、「あなたとは~」 を越える歌となることは間違いないでしょう。
最高のサビが浮かんだからには、最高のコンセプトを持った歌詞を付けねばならぬ。そう思いつつ、どういった言葉で埋めていくべきか、あれこれ考えていた。
・・・イメージとしては、誰も住む人がいなくなったユーゴスラビアあたりの廃村が、奇跡的に再生していくような、そんなイメージ。
イメージを再現するための歌詞を考えつづけていた2008年の年末、世界が注目する大事件が勃発した。
12月27日、イスラエル空軍はガザ地区全土に大規模な空爆を開始した。
翌2009年1月3日、地上軍が侵攻を開始し、事態は市街戦に突入した・・・
自分は漠然と、そのうちアメリカなどの大国が介入し、事態は沈静化へ向かうだろう、そう思っていた・・・しかし、違った。
世界はガザを見捨てた。
人道が優先されることはなく、イスラエル軍の攻撃は続き、誰も手を差し伸べることがないまま、多くの市民の命が奪われていった。
死者は1300人を突破し、子供の命がその約3分1を占めた。
これは酷い・・・そう思った。こんな酷いことがリアルタイムで起こっている世界の現実。
そして、今、考えているその歌に、この世界の現実を描こう・・・そう思った。
その歌の歌詞は、次のような内容となった。
「Once」
今、世界は、光浴びた街の空に
たちあがる炎、黒く覆う煙を見る
殺されていく人たち、包囲された街の片隅で
息絶えた娘抱えた、父親が立つ
唯一つの夢さえも、瓦礫の中
唯一つの命さえ、守ること、出来ないのか・・・
リアルタイムで起こっている残酷な現実を反映した1番の歌詞。
完成したその曲 「Once」 は、2009年1月23日、四谷コタンのN郎♪ライブのセットリストの最後に歌われ、大きな拍手を受けた。
それからこの曲は、数えきれないほどのライブの光景を残しつつ、自分の代表曲となっていった。
時はめぐり、2012年11月、あのガザの虐殺から4年後の今、イスラエル軍は再びガザに空爆をしかけ、既に98名もの命が奪われている。
イスラエル軍は19日未明も、パレスチナ自治区ガザ地区への空爆や海上からの砲撃を続け、AP通信によると、一連の攻撃が始まった14日以降のパレスチナ側の死者は計91人となった。イスラエル側は攻撃目標は軍事関連施設だと説明しているが、パレスチナ側によると、死者の約半数は子供を含む市民で、国際社会からは早期停戦を求める声が強まっている。
http://mainichi.jp/select/news/20121120k0000m030069000c.html
自作詞の背景 目次
・・・
今日のひとこと 「クールでいながら、かつ愛を信じるべし」
前回記事、 まっちゃんさん、saruninkoさん、おもこ☆彡さん、まさみちゃん、びさん、コメント&「Once」ご感想ありがとうございます。
おもこ☆彡さんのコメント、ご紹介させていただきます。
聴いていて、泣いてしまいました。
言葉になりません。
凄く、心があったかくなりました。
「Once」とても良い曲ですね。
今、同じ空の下で、同じ空気を吸ってる人が、
絶望の淵にいるのはとても辛いですね。
想い、ありがとうござます。
メールでも、土曜日のライブの感想まじえ、「Once」についていろいろご感想いただいてます。
その想いが、届け!!
●N郎♪公式ライブスケジュール
11.26(月) 越谷・アビーロード(ソロ)
http://abeyroad.jp/
12.15(土) 越谷・アビーロード(アウフヘーベン)
http://abeyroad.jp/
12.21(金) 秋葉原・秋田犬 (ソロ)
http://www.akitainu-garage.com/
●N郎♪音源サイト

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2008年11月、西川口Hearts でのアウフヘーベン企画 「ロックの力」 を大成功に終え、音楽活動における気力が最高に満ちていた 2008年晩秋のとある日、歩きながら、ふと、素晴らしくいい感じのサビのメロディーが浮かんだ。
Once・・・Once・・・Once・・・Once・・・
口ずさんだ瞬間、これは凄い曲になる・・・そう思った。今浮かんだこのメロディーは、恐らくこれまで書いてきた曲以上の、傑作となるであろう・・・そう直感した。
そしてその月の四谷コタンライブで、まだ未完成のその曲のサビを演奏した。
2008年11月28日 四谷コタン・N郎♪セットリスト
1. オープニング~Once (新曲)
2. 流れ星~秋葉原の夜空に願いを込めて
3. 午前4時のうた
4. 言葉と想いと夜と朝との境界で(打ち込み音源使用)
5. ひまわりの咲く坂道
本当にサビしか演奏しなかった。なぜなら歌詞がまで出来ていなかったから。
しかし、ウケた。
その時のライブレポには次のように書いている。
1曲目、予告どおりN郎♪ソングの最高傑作となるであろう新作。まだすべては完成していないため、サビの部分を中心に歌い、オープニングとしました。
四谷へ向かう電車の中で歌詞のコンセプトを思い起こしていたのですが、この新曲はコンセプトも最高のものになると思います。歌詞のコンセプトという観点でいうと 「あなたとは~」 が人気ですが、「あなたとは~」 を越える歌となることは間違いないでしょう。
最高のサビが浮かんだからには、最高のコンセプトを持った歌詞を付けねばならぬ。そう思いつつ、どういった言葉で埋めていくべきか、あれこれ考えていた。
・・・イメージとしては、誰も住む人がいなくなったユーゴスラビアあたりの廃村が、奇跡的に再生していくような、そんなイメージ。
イメージを再現するための歌詞を考えつづけていた2008年の年末、世界が注目する大事件が勃発した。
12月27日、イスラエル空軍はガザ地区全土に大規模な空爆を開始した。
翌2009年1月3日、地上軍が侵攻を開始し、事態は市街戦に突入した・・・
自分は漠然と、そのうちアメリカなどの大国が介入し、事態は沈静化へ向かうだろう、そう思っていた・・・しかし、違った。
世界はガザを見捨てた。
人道が優先されることはなく、イスラエル軍の攻撃は続き、誰も手を差し伸べることがないまま、多くの市民の命が奪われていった。
死者は1300人を突破し、子供の命がその約3分1を占めた。
これは酷い・・・そう思った。こんな酷いことがリアルタイムで起こっている世界の現実。
そして、今、考えているその歌に、この世界の現実を描こう・・・そう思った。
その歌の歌詞は、次のような内容となった。
「Once」
今、世界は、光浴びた街の空に
たちあがる炎、黒く覆う煙を見る
殺されていく人たち、包囲された街の片隅で
息絶えた娘抱えた、父親が立つ
唯一つの夢さえも、瓦礫の中
唯一つの命さえ、守ること、出来ないのか・・・
リアルタイムで起こっている残酷な現実を反映した1番の歌詞。
完成したその曲 「Once」 は、2009年1月23日、四谷コタンのN郎♪ライブのセットリストの最後に歌われ、大きな拍手を受けた。
それからこの曲は、数えきれないほどのライブの光景を残しつつ、自分の代表曲となっていった。
時はめぐり、2012年11月、あのガザの虐殺から4年後の今、イスラエル軍は再びガザに空爆をしかけ、既に98名もの命が奪われている。
イスラエル軍は19日未明も、パレスチナ自治区ガザ地区への空爆や海上からの砲撃を続け、AP通信によると、一連の攻撃が始まった14日以降のパレスチナ側の死者は計91人となった。イスラエル側は攻撃目標は軍事関連施設だと説明しているが、パレスチナ側によると、死者の約半数は子供を含む市民で、国際社会からは早期停戦を求める声が強まっている。
http://mainichi.jp/select/news/20121120k0000m030069000c.html
自作詞の背景 目次
・・・
今日のひとこと 「クールでいながら、かつ愛を信じるべし」
前回記事、 まっちゃんさん、saruninkoさん、おもこ☆彡さん、まさみちゃん、びさん、コメント&「Once」ご感想ありがとうございます。
おもこ☆彡さんのコメント、ご紹介させていただきます。
聴いていて、泣いてしまいました。
言葉になりません。
凄く、心があったかくなりました。
「Once」とても良い曲ですね。
今、同じ空の下で、同じ空気を吸ってる人が、
絶望の淵にいるのはとても辛いですね。
想い、ありがとうござます。
メールでも、土曜日のライブの感想まじえ、「Once」についていろいろご感想いただいてます。
その想いが、届け!!
●N郎♪公式ライブスケジュール
11.26(月) 越谷・アビーロード(ソロ)
http://abeyroad.jp/
12.15(土) 越谷・アビーロード(アウフヘーベン)
http://abeyroad.jp/
12.21(金) 秋葉原・秋田犬 (ソロ)
http://www.akitainu-garage.com/
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