fc2ブログ

ピンチとチャンス | main | 譜面書き
内藤×亀田戦=マスメディアの問題
木曜日に行われたボクシング世界タイトルマッチ・内藤大助×亀田大毅戦について、「切腹」発言と反則行為で無残な醜態を晒すこととなった亀田大毅選手本人、そしてセコンドを務めた父・亀田史郎氏への批判が渦巻いてるが、責められるべきなのは、彼ら以上に、彼らをここまでにしたTBS・・・というのが、悲しいかな俺の意見だ。TBSのサイトの中に亀田兄弟のサイトがあるのには驚いたが、これでは中立的なテレビ中継などはじめから不可能だったろう。

●リンク:TBS亀田三兄弟サイト

亀田父子の常軌を逸した暴言やパフォーマンスが成り立っていたのは、視聴率が取れるというテレビ局及び広告代理店側の思惑があってこそだと思う。大毅選手の「切腹」発言や反則行為のベースには、一スポーツ選手の論理とは別次元の、倫理を度外視したパフォーマンスで注目を集めるというテレビ局の論理があり、実力とは裏腹に、何をしてでも勝たなければならなくなってしまった18歳の若者の結果が今回の無残な醜態であり、破綻の本質ではないかと思う。TBS側もこのような破綻は望んではいなかったことであろうが、ボクシングの破綻と同時に、TBSの破綻も晒した形となった。パフォーマンスと結果の落差という点では、大阪で行われた世界陸上でも似たような風景はなかったか・・・。

視聴率さえ取れれば・・・関西テレビの「あるある大事典」の納豆ダイエット捏造問題が世間をにぎわせたのはまだ今年の話だ。様々な問題がありながらも亀田父子がここまでやってこれたのもTBS及び広告代理店のそのような論理構造があってこそだろう。視聴率が必要なのはわかる。しかしそこには最低限守るべき倫理感やガイドラインというものがあるはずであり、その「守るべきもの」を軽視もしくは無視してきたことが、今回の問題の核心ではないかと思うのだ。

視聴率至上主義のやりたい放題マスメディアに自浄作用がない限り、このような「騒動」や「事件」は形を変えてこれからも後を絶たないと思う。現代人にはマスメディア側が垂れ流す情報を見極め、自らの思考で判断することが必須と言えよう。

関連記事

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

| ニュース・社会うんちく | 21:49 | トラックバック:0コメント:4
コメント
ワイドジョーを見比べて
こんばんは。
内藤×亀田戦。ボクシング自体には興味はなかったのですが、翌日のワイドショーに出ていたので、おおよそのことはわかります。

そのワイドショーですが朝8時台の各局のワイドショーを見比べていると、同じ事件を扱っていても、そのニュースの扱いの違いというのがはっきりとわかるときがあります。
ある局では出ていなかった情報が、別の局で出ていたり。そう言うのを見ていて、一局のニュースを一方的に信じてはいけないと感じました。
テレビはある意味情報についての教育をしてくれているような気がします。無条件に信じてはいけないのだと。

TBSにしても、真面目なニュースをやる一方で視聴率至上主義ならば、真面目なほうも本当かどうか首をかしげたほうがいいかもしれませんね。
2007.10.14 Sun 22:16 | URL | Gazul
Re:ワイドジョーを見比べて
>TBSにしても、真面目なニュースをやる一方で
>視聴率至上主義ならば、真面目なほうも本当
>かどうか首をかしげたほうがいいかもしれませんね。

TBSについては「報道のTBS」ということで昔から評価していたのですが・・・みのもんたの「朝ズバ!」なんかはよく見ていますが、みのもんた自体がジャーナリズムというより芸能人なので、ヘンなことを言っていることも多いですね。最近はテレビ朝日のほうに報道番組として見るべきものが多いと思います。日テレもいいドキュメンタリーありますよね。テレビ局が視聴率至上主義なのはわかりますが、そうであるからこそ逆にテレビ局も視聴者も、k視聴率至上主義に対して注意深くなるべきだと思います。
2007.10.14 Sun 23:58 | URL | N郎♪
こんばんは
こんばんは
亀田親子の件は背後にテレビ局側の演出を感じないわけにはいきませんでしたね。
内藤選手の「国民の期待に応えて・・・」と言うくだりも胡散臭いものを感じてしまうのは気のせいでしょうか。
ヒールがいて、造られたヒーローがいて「国民の期待」を具現すべく予定調和の勧善懲悪的な帰結・・・
どうも過剰演出が鼻に付く、ワイドショーをにぎわすネタづくりのような試合には正直うんざりと言ったところです。
それではまたお邪魔させて頂きますね。
2007.10.16 Tue 19:21 | URL | 秋月
Re:秋月さん
秋月さんこんばんわ。テレビ局の演出にはいいかげん視聴者もウンザリしてるってことなんでしょうね。世界陸上の選手がサムライの格好をした巨大広告を渋谷駅前で見て、結果が出なかったらどうするんだろうと思っていましたが、危惧したとおりでした。スポーツに対する過剰な演出は近年増すばかりですが、あやういことだと思います。亀田父子に処分が出ましたが、メディアも何らかの処分をされるべきだと思っています。TBSの亀田サイトが投稿を受け付けなくなったのは矛盾を露呈した結果だと思います。予想できたことで、つまりはじめからおかしいのです。


2007.10.17 Wed 00:02 | URL | N郎♪
コメントする














管理者にだけ表示を許可する

この記事のトラックバックURL
http://enurou.blog96.fc2.com/tb.php/128-5bdc67cf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
| ホーム |

カレンダー

04 | 2023/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

● プロフィール

N郎♪

Author:N郎♪
秋葉原・秋田犬など、東京、埼玉中心に活動中。他ロックバンド・アウフヘーベンのボーカリスト。レギューラー番組、ぷち FM897 すみだリヴァー 隔週月曜22:00~『N郎♪ MusicHourハイビスガーデンスペシャル』
メールお問い合わせはこちらまで。

● Twitter ツイッター

● 記事一覧
ありがとう2020 ~ 埼玉100箇所撮影


2014/1/25発売 Newアルバム



馬場孝幸プロデュース作品
57分 ZA-10040   zarya misic community
税込価格 1,500円  2014.1.25 発売
Fine Days Song 特設サイト(購入方法など)
+ Amazon.co.jp
+ TOWER RECORDS ONLINE
+ アイズコレクション
+ 紀伊國屋書店ウェブストア
+ 楽天各店

● 最近の記事
● 最近のコメント
● リンク

● カテゴリー
● 月別アーカイブ

● 旧ブログアーカイブ
RSSフィード
QRコード

QRコード

ブログ内検索