11/8 浦和駅西口路上ライブレポ Groovy(仮) | main | 北浦和KYARA スマッシュモアイ in KYRA
11/3 SEASONS~さまざまな季節を越えて HAOWさんライブレポ
11月はじめの土曜日、オープンしたばかりの浦和コミセン音楽室でHAOWさんのライブを観る。パルコ10階の窓から見える浦和東部の午後の景色は、曇り空でもやわらかな日差しに包まれ、普段生活している場所にもかかわらず、遠い記憶の中のどこかで見た光景のように思えた。

コンサート会場となる音楽室6に入ると、正面には青空にいくつもの雲が浮かんでいる絵が飾られ、そしてフラワーアレンジと、演奏が始まる舞台を演出していた。

最初の出演者オクノユースケさんが挨拶し、コンサートは始まる。アコースティックギターのリフが印象的で、自ら「前座です」といいきるMCが彼の性格を物語っているように思えた。ギタリスト吉川忠英さんの一番弟子だという。
オクノさんは演奏を終え、本日の主役を紹介する。正面左に配置されたグランドピアノに座り、金色のモールで装飾されたマイクスタンドの向こうでHAOWさんの演奏が始まった。



♪Smorky 、Smorky、Smorky ~ と歌うフレーズが印象深い、洗練されたポップスバラードを弾き語る彼女の音楽性に、ああ~日本のよきポピュラーソングのセンスをしっかり受け継いでいるアーティストなんだな~と感じる。普段接している音楽がどちらかといえばポピュラーとは異なる音楽が多い自分にとって、日々の生活の中でほっと一息つけるような、等身大のポピュラーソングが逆にとても新鮮に思えた。

伴奏をピアノからギターに替えて演奏した「もったいない~地球が嘆いている編」や「パンダ出張中!」ではコミカルな歌でお客さんを楽しませ、逆に「海の上さえ渡る唄」ではボーカルの凄みで聴かせてくれて、まったく飽きさせず、芸風の幅広さに感心した。

途中、ゲストミュージシャンとしてウクレレ奏者の中学生も参加し、その腕前にびっくりする。HAOWさん、オクノさんとのセッションにもかかわらず、しっかりとリードギターを弾いていた。海外ではズバ抜けた技術を持つ若手ミュージシャンが大御所のセッションに参加っていう話はよく聞くが、日本の若年層も相当なものがあると思う。中学生とは・・・スゴイね。

MCの中で、遠い昔に録音した音源を友人からもらって過去の曲を思い出したという話があった。そうだよね・・・・自分でつくったものでも忘れてしまってるんだよね・・・と自分も思う。そして忘れていた歌であっても、聴き直してみると、そこには作った当時に考えていたこと、悩んでいたこと、感じていたことがギッシリと詰まっていて、失われた時の中に置いてきた自分自身がしっかりと生きていたりするから、歌って不思議な媒体だと思う。

♪本を読もう、手紙を書こう、とにかく何かをしてみよう~・・・本日の演奏で一番よかったと思う曲「Gift」。闇の中で踏み出せないままの自分自身を励ましているような、そんな歌詞だ。なぜ歌を聴くのか? なぜ歌を作るのか?・・・無意識であれ意識的であれ、聴く側は歌に励まされ、作る側は自分自身を励まし、そんな魅力があるからこそ、人は歌を求めるんだろうね。

この日のセットリスト1曲1曲に作り手の思い入れを感じ、お洒落で味のいい個人経営の喫茶店のような手作りライブを目の当たりにして、アーティストってこうあるべきなんだろうな~と考えさせられた。ボーカル、バンド、楽器演奏・・・音楽の表現形態は様々。そんな様々な表現形態の中でも、自分で詞を書き、曲を作り、それを歌うという「シンガーソングライター」的な表現形態について、それがやりたくて自分も音楽を始めたことを思い出す。そこには音楽だけではなく「言葉」があり、その「言葉」で伝えたいものは「想い」であって、「音楽」はその「想い」を演出してくれるもの。音楽的技術や表現技術は欠くことは出来ないものだけれど、歌を作るアーティストにとって一番大切なものは、そんな「想い」に気付く「感性」ではないかと、HAOWさんのライブを観て、再認識させられたのだ。「琴線に触れる」という言葉がある。歌い手と聴き手が「感性」と「感性」とを共有するエンターテイメント、それが「歌」の世界であり、手作りコンサートという形で、ぶれることなく見事にそれを提示してくれたHAOWさんのサービス精神に感服。アーティストとしての姿勢と誠実さに拍手を贈りたい。そしてそんなライブを紹介して下さったパクさんにも感謝。

途中、六ヶ所村核燃再処理工場の本格稼動開始へ異議を唱えるMCがあった。前述した「感性」について付け加えて言うと、「感性」が敏感であり、「想い」を伝えようとするアーティストの目が、社会の理不尽さに向けられていくのは当然なことだと思う。音楽と社会的メッセージが結びつく理由は、その間に「感性」が介在しているからこそであり、逆にそんな「感性」に誠実であろうとすればする程、さまざまな問題に目を背け続けることが困難になっていくのではないだろうか。かつて自分も環境問題を扱ったロックの曲を作り、歌っていた時期がある。地球温暖化を含め、また新たにそんなテーマを扱った詞を書きたいな~なんて思わされもした。

HAOWさんの演奏が終わり、3人目の出演者としてアコースティックギター奏者のOkayanさんの演奏を聴くことが出来た。彼の演奏についてはもう「言葉」の世界とはまた違った純粋な「音楽」の世界として、素晴らしい演奏だった。コンサートの途中で退席せねばならず、演奏を最期まで聴くことは出来なかったが、アコースティックギター1本であれだけ感動的な音が出せるとは・・・感激。MCにはキャラクターが出ていて、大いに笑わせてもらった。



この日メインで出演された3名は、ジョン・レノン・ミュージアムの演奏会で知り合ったという。ジョン・レノン、そしてオノ・ヨーコが残してくれた接点だよね。このブログのテーマの一つ「ジョン・レノンが殺された意味」もまだまだ続く・・・。

●リンク:HAOW'S STATION(HAOWさんのブログ)
●リンク:okayan music 雑記帳(Okayanさんブログ)
●リンク:YUSUKEOKUNO.INFO(オクノユースケさんHP)


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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

| ライブ行ってきました | 21:32 | トラックバック:0コメント:13
コメント
ウルウル
誘った私は、ライブに来てくださったN郎♪さんの反応が気になっていました。

すごいですね。
こんな風にしっかりと感じていただいていたんですね。
この記事を読んでいたら、途中から、ウルウルしてしまいました。

すごいです。
今、N郎♪さんの記事を遡って読んでいます。
(とてもたくさんなので、毎日少しずつですが)

12月19日の銀座でのライブは何が何でも
N郎♪さんの歌を聴きに行きます。
2007.11.07 Wed 23:14 | URL | パク
ありがとうございます
N郎♪さん
すごい!
通じる感性がある人との出会いなんですね。
こんなに深いところまで、受け取ってくださって、ありがとうございます。
ワタシが普段心がけているコト、努力しているコト、今回大変だったトコ、聴いてもらいたいトコ・・・押さえてくださっていて、びっくり(@@)

レビューに感激してます。

自分の出来は、悪かったんです。
ボンミス、空調の読み違いからか、予想外の喉の変調、ピックアップのアクシデント、時間の配分ミス・・・。
40点かな?
でも他の出演者さんのお陰でどうにか60点?って、
直後は髪の毛をかきむしりたくなってたんですけれど・・・・。
みなさんの寄せてくださった感想を拝見して、少しずつ冷静にヨカッタ所とワルカッタ所を分析できてます。

N郎♪さんのレビューに救われた感じがする~(^^)
ありがとう・・・・
2007.11.08 Thu 00:13 | URL | はおw
ありがとうございました
素敵な感想をありがとうございます。
ご自身も歌を歌われる方だけあって、曲を全身で受け止めて聴いていらっしゃる様子がよく伝わってきました。
私の演奏も楽しんでいただけたようで嬉しいです。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております!
2007.11.08 Thu 08:10 | URL | okayan
ウルウル(2)
素敵な文章ですね… 感激!!
ライヴが良かったのは勿論なんでしょうが、
感性は持って生まれたものと、その後の磨き方。

聴きにいけなかったライヴのイメージが
別の光を受けて、違った表情も見え隠れして
また一段と大きく膨らみました。有難うございます。

パク師匠、12月のおばさん銀座ツアー、何としても
敢行しましょうね ♪♪
2007.11.08 Thu 09:01 | URL | FRK
Re:パクさん
ありがとうございます(笑)過去ログは今年の3月までがこのFC2ブログ、それ以前は楽天でブログを書いておりました。楽天ブログ時代も自分でいい記事かいてるな~(笑)なんて思ってますんで、お時間があればどうぞ。
>12月19日の銀座でのライブは何が何でも
心強い発言、ありがとうございます(笑)。ボーカリストとして最高のボーカルを提示できればと思ってます。自分でいうのもなんですが、聴く価値ありですよ(笑)。ついでに銀座も楽しんでいって下さい。新名所がたくさんできてますからね~

ロックバンド(ボーカルN郎♪)の方に興味がある方は12/1(土)夜・西川口ハーツへどうぞ。ライブ、盛り上がりますよ。詳細は以下。
http://aufheben-web.hp.infoseek.co.jp/




2007.11.09 Fri 01:32 | URL | N郎♪
Re:はおwさん
お疲れさまでした!!演奏の出来不出来は演奏した側にとっては最重要なんですが、聴いているほうにとってはそれだけではなく、トータルでよかったかどうかなんですね。多少ミスがあったからといってどうなるわけでもなく、トータルでいいものであればいいし、ダメなものであればダメなんだと思います。大成功だったんじゃないでしょうか。MCで、ミスったことについて「そういうこと言うなっても言われてるんですよね~」というのには笑いました(笑)
更なるご活躍お祈りいたします。
2007.11.09 Fri 01:38 | URL | N郎♪
Re:Okayanさん
ゲッ、一番あなどれない方からコメントいただいたと思ってます(笑)。ありがとうございます。OkayanさんのブログのHAOWさんのライブ評を見て、ああ、自分と同じように感じたんだな~と思いました。ブログ記事も楽しませていただきました(笑)。ギターが好きな友達にOkayanさんのライブ、ススめますよ、絶対一度見たほうがいい!!って(笑)こちらのブログからリンクさせていただきます!!

2007.11.09 Fri 01:47 | URL | N郎♪
Re:FRKさん
ライブ行けなかった方に伝わってよかったです。ありがとうございます。
>12月のおばさん銀座ツアー、何としても敢行しましょうね ♪♪
これまた心強いご意見、大変ありがとうございます。浦和から貸切バスでも出しますか(笑)このブログでも紹介した映画 『エディット・ピアフ』 の影響で、今ちょっとしたシャンソンブームだそうです。観るだけではなく、自分でチャレンジしてみる人も増えてるそうですよ~どうですか?(笑)。
銀座ツアーに銀座の名所めぐりも併せてパック小旅行にしてもいいかもしれませんね。有楽町丸井、銀座マロニエなど、いま再注目されてるスポット満載です。企画するだけでも楽しそうですね~(笑)

2007.11.09 Fri 02:04 | URL | N郎♪
カンツォーネ
私、独身時代が長かったもので、銀巴里ラスト数年間は
身軽に通っていました。(羨ましくないか…)

でも、気分的にはホイリゲとか、カンツォーネを聴くほうが
スカッと陽気に、心は愉快に弾みます。
パヴァロッティ大好き ♪ アリアはもちろんナポリ民謡も。

だから Volare を聴けたら嬉しいなぁと思ってるのです…
さあ、何としても打開策を考えねば!
2007.11.09 Fri 11:54 | URL | FRK
Re:カンツォーネ
すごいですね~銀巴里の歴史、是非教えて下さい。今、銀巴里のエッセンスを引き継いでいる店はあるのでしょうか?
自分もシャンソンよりもカンツォーネの方が好きです(笑)Volare いいですね。検討してみます。ご期待に応えられなければ他の出演者の方にも期待したいと思います。カンツォーネ、他にもいろいろ名曲ありますよね。
2007.11.10 Sat 09:46 | URL | N郎♪
感激!
N郎♪さん 有難うございます。

頑張って、子守か子供の避難場所を確保します。
2007.11.10 Sat 10:36 | URL | FRK
こんにちは。カンツォーネ良いですねー。

私の場合は、どんな歌なんだろうという所から入りますの

で、勉強のやりがいもあるというものですね。

取っ掛かりとして、you tubeで見ました。新しいもの発見

できて嬉しかったです。アドバイス、有難うございます。

アルディラ、優しい雰囲気の曲ですね。歌詞を調べてみよ

うと思います。

そして、ピアフも見て、また感動したのでした。

横道にそれますが、昔のアニメには、いい曲がたくさん使

われているんですね。トムとジェリーやベティちゃんは歌唱

力バッチリで今日は暫く見入っていました。

今月末にジャズライブに出掛けます。食事が美味しいお店

なので楽しみです。勿論、ジャズが楽しみです。(笑)。

2007.11.21 Wed 19:06 | URL | 桃の飛行船
Re:桃の飛行船さん
おお!!聴きました。いいでしょ~、『アルディラ』大好きな曲です。ボーカルが素晴らしいですね。そうですか~トムとジェリーやベティちゃん、確かに当時の音楽がいろいろ登場してきておもしろいかもしれませんね。JAZZのライブもいいですね~。
2007.11.21 Wed 23:55 | URL | N郎♪
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Author:N郎♪
秋葉原秋田犬、越谷アビーロード他、都内、埼玉のライブハウスにてソロライブ展開中。他にロックバンド・アウフヘーベンのボーカリストとして活動。レギューラー番組、ぷち FM897 すみだリヴァー 毎週木曜 22:00~『N郎♪ ON AIR ラベンダーな夜』
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税込価格 1,500円  2014.1.25 発売
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