火曜日、ブログ友パクさんに誘われて新宿 Naked Loft での鎌仲ひとみトークイベントへと向かう。JR新宿駅東口を出て歌舞伎町方面へ。かつて西新宿にロフトがあった時、バンドとしてそのステージで演奏したことはあったが、ロフトが歌舞伎町に移転してからは、ロフト本体にも、プラスワンなどのファミリーにも足を運んだことはなかった。
コマ劇場を突っ切り、連なるラブホテルを横目に進んで職安通りを渡ると今回の会場Naked Loftがある。

●リンク:Naked Loft HP
Naked Loft はカフェ居酒屋風をコンセプトとしたライブスペースで、音楽のみならず様々なイベントが行われている。サブカルチャーのトークもライブイベントにしてしまうのは東京・新宿ならでは。
本日トークを仕切る鎌仲ひとみさんは映画『六ヶ所村ラプソディー』の監督であり、自分は日曜日に東大宮の上映会で映画を観たばかり。上映後に監督のトークも行われ、彼女が只のジャーナリストや映像作家ではないことに気付く。映画の感想は前回記事をご参照いただきたい。
●前回記事:最新トレンド映画 『六ヶ所村ラプソディー』
パクさんら生活クラブ生協の皆様と談話しているうちに開演時間。ハイクオリティーなドキュメンタリー映画の監督でありながら、抜群のタレント性をも持つ鎌仲ひとみ監督。「ど~も~~!」と元気に登場してきた彼女はライブパフォーマーとしても十分にその才能を発揮し、初っ端から会場を盛り上げる。
ノートPCをプロジェクターにつないで、話の要点をリアルタイムにプレゼンソフトに書き込み、観客に解説する。ネットの話になると話題となっているサイトを即検索してスクリーンに映し出し、話の内容にシンクロナイズさせる。さらにトークの模様はスタッフによってビデオ撮影され、ネットにも配信されるという、使えるプレゼン要素はいくらでも使って、最大限の効果をあげようというその姿勢は観客にアピールする表現者として「さすが~」と思わずにはいられない。

左からマエキタさん、小田さん、鎌仲さん
ゲストはコピーライターのマエキタミヤコさんとPJニュース編集長の小田光康さん。マエキタさんは広告メディアクリエイティブそしてコピーライターの視点で、小田さんは通信社にいたころの経験と現在のネット市民ニュースの経験からそれぞれメディアの問題について語る。
●リンク:マエキタミヤコ サステナ日記
●リンク:PJニュース
小田さんの話の中に、「これがジャーナリズムだ」と言って一般の人から結婚式の撮りっ放しビデオのような映像を持ってこられる例があるが、見れないというのがあった。PJニュースのプリビュー数をどうアップさせていくのか常日ごろ考え続ける編集長として真っ当な意見であり、まったく同感。人に観てもらいたいのなら、人に観てもらえるだけの工夫が必要であり、ジャーナリズムであっても、受け手側の興味と集中力を途切らせない工夫=エンターテイメント性は必須だ。ましてや映画や音楽、ライブ演奏についてはいわずもがな。
お金を払ってでも観たい読みたいというような情報を提供し、それによって影響力あるメディア運営を目指す立場から、お金の話は必要と語る小田さん。その意見はジャーナリズムのみならずミュージシャンやアーティストにとってもにまったく同様といちいち頷く。その横で、映画の上映費だけでは食べていけず、大学で教えることとの掛け持ちをしないとやっていけない自分はダメだ~!・・・と嘆く鎌仲さん。プロの映像作家として経済的な自立を目指す者ならではの嘆きであり、マルチな才能を発揮せざるおえない鎌仲ひとみの努力と才能の原動力はそういったところにもあるのだと気付く。
本日のお題は「メディアはなぜ六ヶ所を伝えないか?」。お題についての結局何が話されたのか思い出すと、マスメディアの収支の多くは広告収入で成り立っており、東電などのスポンサーがいるから原発の宣伝はしても批判はできないとか、記者クラブは排他的で接待漬けになっているというような話しが出されていた。

トークの中で出た記者クラブの問題点を鎌仲さんがまとめる
しかしそういった話は10年も20年も前から延々と言われ続けていることであり、では一体どうすればいいのか?・・・それこそが重要なテーマなわけだが、「国民の知る権利はどうなるんですか?」と繰り返し追求をしましょう!!とか、視聴者がマスコミに意見をどんどん送れば影響があるというような話がマエキタさんから出る。鎌仲さんは「意識改革でーす!」と芸人のように屈託なく叫んでいたが、まぁ、そういったことを楽しく、明るく、愛に満ちて、お洒落に、そして効果的にやっていけば、もう少し広がっていくのかもしれない。何をやるにしてもやる、その行為に人を惹きつけるだけの魅力が必要だと思う。
トークイベント終了後、鎌仲さんと少し話す。鎌仲パワーの源はなんですか?とたずねたところ、当然のごとく「楽しいからよ~」という答えが返ってきた。何をやるにしても「楽しい」ことは基本だと思うが、英知を尽くして創造的な仕事をすれば、その分、喜びや充実感が味わえることを知っている者の意見とも言える。そんな本当に「楽しい」感覚を知っているならば、キツイことや困難なことも乗り越え、目標に向かって続けていくことが出来るのだろう。恐らく彼女のマルチな才能も、そんな克服の過程でひとつひとつモノにしてきたのではないかと推測する。
このブログを読んでいる皆さんは、本当の「楽しさ」味わっているだろうか? ジャンル問わず、人と関わるすべてチャレンジャー諸氏は鎌仲ひとみの魅力から大いに学びとるべき。N郎♪は強く推奨する。

鎌仲さんとツーショット。撮影は鎌仲さんが教えているところの生徒さん(感謝)
●リンク:『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ
(リンク追加)
●Mango☆さんブログ / 六ヶ所村トークベント /反対の為に出来る事
●パクさんブログ/六ヶ所再処理工場関連記事(当イベントの写真などあります)
●ライブドアニュース/メディアはなぜ六ヶ所を伝えないか? 鎌仲監督によるトークショー
おまけ:ライブハウスメモ
今回のNaked Loftの料金システムは、呑み食いした料金に一律チケット代1500円がプラスされ、帰りの会計時に清算するというものであった。明朗なシステムで、伝票も客席に置かれ、何を注文したのかしっかりとわかるように記載されていた。好印象なイメージを持ち、さすがロフト系と感心したのだが、お店の努力は大したものだと思う。
帰りの電車でNaked Loftで配られた冊子に目を通す。新宿ロフトと下北沢シェルターの店長の対談が掲載されていた。ここ数年でライブハウスの数が増え、その分集客が落ち、2007年は「苦」の年であったという。新宿ロフトですらそうなのだから他のライブハウスも推してしかるべきだ。コンテンツであるバンド側、アーティスト側も、自分らのライブ(コンテンツ)にどれだけの付加価値をつけられるか、大いに模索していくべきだと思う。文化とはそういった負の状況を打開するところから生まれていくのではないだろうか。
(トークライブ続編)
●3/13 新宿 Naked Loft 鎌仲ひとみトークイベント 「メディア新世紀開幕Vol2」
コマ劇場を突っ切り、連なるラブホテルを横目に進んで職安通りを渡ると今回の会場Naked Loftがある。

●リンク:Naked Loft HP
Naked Loft はカフェ居酒屋風をコンセプトとしたライブスペースで、音楽のみならず様々なイベントが行われている。サブカルチャーのトークもライブイベントにしてしまうのは東京・新宿ならでは。
本日トークを仕切る鎌仲ひとみさんは映画『六ヶ所村ラプソディー』の監督であり、自分は日曜日に東大宮の上映会で映画を観たばかり。上映後に監督のトークも行われ、彼女が只のジャーナリストや映像作家ではないことに気付く。映画の感想は前回記事をご参照いただきたい。
●前回記事:最新トレンド映画 『六ヶ所村ラプソディー』
パクさんら生活クラブ生協の皆様と談話しているうちに開演時間。ハイクオリティーなドキュメンタリー映画の監督でありながら、抜群のタレント性をも持つ鎌仲ひとみ監督。「ど~も~~!」と元気に登場してきた彼女はライブパフォーマーとしても十分にその才能を発揮し、初っ端から会場を盛り上げる。
ノートPCをプロジェクターにつないで、話の要点をリアルタイムにプレゼンソフトに書き込み、観客に解説する。ネットの話になると話題となっているサイトを即検索してスクリーンに映し出し、話の内容にシンクロナイズさせる。さらにトークの模様はスタッフによってビデオ撮影され、ネットにも配信されるという、使えるプレゼン要素はいくらでも使って、最大限の効果をあげようというその姿勢は観客にアピールする表現者として「さすが~」と思わずにはいられない。

左からマエキタさん、小田さん、鎌仲さん
ゲストはコピーライターのマエキタミヤコさんとPJニュース編集長の小田光康さん。マエキタさんは広告メディアクリエイティブそしてコピーライターの視点で、小田さんは通信社にいたころの経験と現在のネット市民ニュースの経験からそれぞれメディアの問題について語る。
●リンク:マエキタミヤコ サステナ日記
●リンク:PJニュース
小田さんの話の中に、「これがジャーナリズムだ」と言って一般の人から結婚式の撮りっ放しビデオのような映像を持ってこられる例があるが、見れないというのがあった。PJニュースのプリビュー数をどうアップさせていくのか常日ごろ考え続ける編集長として真っ当な意見であり、まったく同感。人に観てもらいたいのなら、人に観てもらえるだけの工夫が必要であり、ジャーナリズムであっても、受け手側の興味と集中力を途切らせない工夫=エンターテイメント性は必須だ。ましてや映画や音楽、ライブ演奏についてはいわずもがな。
お金を払ってでも観たい読みたいというような情報を提供し、それによって影響力あるメディア運営を目指す立場から、お金の話は必要と語る小田さん。その意見はジャーナリズムのみならずミュージシャンやアーティストにとってもにまったく同様といちいち頷く。その横で、映画の上映費だけでは食べていけず、大学で教えることとの掛け持ちをしないとやっていけない自分はダメだ~!・・・と嘆く鎌仲さん。プロの映像作家として経済的な自立を目指す者ならではの嘆きであり、マルチな才能を発揮せざるおえない鎌仲ひとみの努力と才能の原動力はそういったところにもあるのだと気付く。
本日のお題は「メディアはなぜ六ヶ所を伝えないか?」。お題についての結局何が話されたのか思い出すと、マスメディアの収支の多くは広告収入で成り立っており、東電などのスポンサーがいるから原発の宣伝はしても批判はできないとか、記者クラブは排他的で接待漬けになっているというような話しが出されていた。

トークの中で出た記者クラブの問題点を鎌仲さんがまとめる
しかしそういった話は10年も20年も前から延々と言われ続けていることであり、では一体どうすればいいのか?・・・それこそが重要なテーマなわけだが、「国民の知る権利はどうなるんですか?」と繰り返し追求をしましょう!!とか、視聴者がマスコミに意見をどんどん送れば影響があるというような話がマエキタさんから出る。鎌仲さんは「意識改革でーす!」と芸人のように屈託なく叫んでいたが、まぁ、そういったことを楽しく、明るく、愛に満ちて、お洒落に、そして効果的にやっていけば、もう少し広がっていくのかもしれない。何をやるにしてもやる、その行為に人を惹きつけるだけの魅力が必要だと思う。
トークイベント終了後、鎌仲さんと少し話す。鎌仲パワーの源はなんですか?とたずねたところ、当然のごとく「楽しいからよ~」という答えが返ってきた。何をやるにしても「楽しい」ことは基本だと思うが、英知を尽くして創造的な仕事をすれば、その分、喜びや充実感が味わえることを知っている者の意見とも言える。そんな本当に「楽しい」感覚を知っているならば、キツイことや困難なことも乗り越え、目標に向かって続けていくことが出来るのだろう。恐らく彼女のマルチな才能も、そんな克服の過程でひとつひとつモノにしてきたのではないかと推測する。
このブログを読んでいる皆さんは、本当の「楽しさ」味わっているだろうか? ジャンル問わず、人と関わるすべてチャレンジャー諸氏は鎌仲ひとみの魅力から大いに学びとるべき。N郎♪は強く推奨する。

鎌仲さんとツーショット。撮影は鎌仲さんが教えているところの生徒さん(感謝)
●リンク:『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ
(リンク追加)
●Mango☆さんブログ / 六ヶ所村トークベント /反対の為に出来る事
●パクさんブログ/六ヶ所再処理工場関連記事(当イベントの写真などあります)
●ライブドアニュース/メディアはなぜ六ヶ所を伝えないか? 鎌仲監督によるトークショー
おまけ:ライブハウスメモ
今回のNaked Loftの料金システムは、呑み食いした料金に一律チケット代1500円がプラスされ、帰りの会計時に清算するというものであった。明朗なシステムで、伝票も客席に置かれ、何を注文したのかしっかりとわかるように記載されていた。好印象なイメージを持ち、さすがロフト系と感心したのだが、お店の努力は大したものだと思う。
帰りの電車でNaked Loftで配られた冊子に目を通す。新宿ロフトと下北沢シェルターの店長の対談が掲載されていた。ここ数年でライブハウスの数が増え、その分集客が落ち、2007年は「苦」の年であったという。新宿ロフトですらそうなのだから他のライブハウスも推してしかるべきだ。コンテンツであるバンド側、アーティスト側も、自分らのライブ(コンテンツ)にどれだけの付加価値をつけられるか、大いに模索していくべきだと思う。文化とはそういった負の状況を打開するところから生まれていくのではないだろうか。
(トークライブ続編)
●3/13 新宿 Naked Loft 鎌仲ひとみトークイベント 「メディア新世紀開幕Vol2」
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