記録を調べてみると、この曲の歌詞を書いていたのは1996年の5月ごろのこと。その前月、自分は事故で兄を亡くしていた・・・。
歌詞は失恋の心況を描いたものだが、それと同時に、人の 「孤独」 について触れているのは、兄を亡くし、残された家族の虚無感を歌詞の中に含めたかったからだ。
「地下鉄のうた」 とも呼ばれるこの曲、イメージはズバリ 「銀座」 だ。
もともとの発想は別の地下鉄駅なのだが、歌詞を考えている時、頭の中にはしっかりと 「銀座」 のイメージがあった。
「銀座」 は好きな街だが、いつぐらいからそうなんだろう~と思い出してみる・・・それは恐らく亡くなった兄・・・絵を描いていた・・・と一緒に銀座の画廊めぐりや映画を観たりしていたぐらいからなのではないかと思う。
夜がはじまるころの 「銀座」 の街を歩くと、街の美しさと雰囲気に胸高鳴り、その高揚感がたまらなく好きだ。しかしそんなふうな 「銀座」好きになったのはこの歌詞を書くずっと後になってからであり、つじつまが合わない。当時は新宿のほうがなじみの街であった。恐らく 「銀座」のことはよくは知らなかったのだが、少ないイメージの中でも強く印象付けられたのだと思う。

夜の銀座の路地には特別な雰囲気があり、好きだ。2002年撮影
友人から 「『どうでもいい』って言っている歌」 とも呼ばれる。
しかし 「どうでもいい」 といのは、 「どうでもいい」 と思えないからこそ敢えてそう思おうとうするのであり、そこには失恋心理のパラドクスがある。でも、たとえ失恋したと感じても 「どうでもいい」 なんて思うのは建設的ではないよね・・・・今ならそう思う(笑)。
バッキングに関しては左右に2つのサックス音を入れて、メロディーを盛り立てる効果を狙った。2番の後に、異なるリズムとピアノ音を数小節入れたのもポイントで、その間奏部を聴くたび、失われた日々の回想が浮かんでくる・・・。
以前書いたこともあるが、自分でいうのもなんだけど、大好きな曲だ。
●楽曲はN郎♪音源ライブラリにて試聴出来ます。
「自作詞の背景」 シリーズ一覧へ
関連過去ログ
●銀座・ハナミズキ
歌詞は失恋の心況を描いたものだが、それと同時に、人の 「孤独」 について触れているのは、兄を亡くし、残された家族の虚無感を歌詞の中に含めたかったからだ。
「地下鉄のうた」 とも呼ばれるこの曲、イメージはズバリ 「銀座」 だ。
もともとの発想は別の地下鉄駅なのだが、歌詞を考えている時、頭の中にはしっかりと 「銀座」 のイメージがあった。
「銀座」 は好きな街だが、いつぐらいからそうなんだろう~と思い出してみる・・・それは恐らく亡くなった兄・・・絵を描いていた・・・と一緒に銀座の画廊めぐりや映画を観たりしていたぐらいからなのではないかと思う。
夜がはじまるころの 「銀座」 の街を歩くと、街の美しさと雰囲気に胸高鳴り、その高揚感がたまらなく好きだ。しかしそんなふうな 「銀座」好きになったのはこの歌詞を書くずっと後になってからであり、つじつまが合わない。当時は新宿のほうがなじみの街であった。恐らく 「銀座」のことはよくは知らなかったのだが、少ないイメージの中でも強く印象付けられたのだと思う。

夜の銀座の路地には特別な雰囲気があり、好きだ。2002年撮影
友人から 「『どうでもいい』って言っている歌」 とも呼ばれる。
しかし 「どうでもいい」 といのは、 「どうでもいい」 と思えないからこそ敢えてそう思おうとうするのであり、そこには失恋心理のパラドクスがある。でも、たとえ失恋したと感じても 「どうでもいい」 なんて思うのは建設的ではないよね・・・・今ならそう思う(笑)。
バッキングに関しては左右に2つのサックス音を入れて、メロディーを盛り立てる効果を狙った。2番の後に、異なるリズムとピアノ音を数小節入れたのもポイントで、その間奏部を聴くたび、失われた日々の回想が浮かんでくる・・・。
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●楽曲はN郎♪音源ライブラリにて試聴出来ます。
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