
「ジョン・レノン ラスト・インタビュー」 アンディー・ピープルズ/池澤夏樹訳
ジョン・レノン、そしてオノ・ヨーコについてどれだけのことを知っているだろうか? 音楽から入り、ジョンの代表曲を知っている程度だった自分は、ジョン・レノンの死について調べていく中で、決して一面的ではなく、ユーモアにあふれ、ウィットに富んだジョンとヨーコの人となりを知り、また、真摯な社会的活動の軌跡を知るにつれ、今だに驚くことが多い。 二人へのインタビューを収めた当作品もそんな一冊だ。インタビューは1980年12月6日、ジョンが殺される2日前に行われた。 とにかく面白い。読んでいて、二人の人柄にどんどん惹きつけられて行く。特にジョンの会話からあふれ出す、その思考回路に触れるにつけ、自分の脳もどんどん活性化されていくのを感じた。 当インタービューの中で一番驚いた箇所は、楽曲「イマジン」 についてジョンが述べた以下の箇所。 あの歌は実際にはレノン/オノの作とすべきでさ、多くの部分が―歌詞もコンセプトも― ヨーコの方から出ているんだけど、あの頃ぼくはまだちょっと身勝手で、男性上位で、 彼女に負っているという点をオミットしちまったんだな。 でも本当にあれは彼女の 『グレープ・フルーツ』 という本から出ているんで、あれを想像せよ、これを想像せよというのは全部彼女の作であることをここにまことに遅ればせながら公表します。オノ・ヨーコについて、誤解したまま悪く評している文章を見かける機会は少なくはないが、そんな評は、まるで何も理解していない子供のわがままと思えてならない。 尚、この本は、当ブログを介して、自分の音楽活動を応援して下さっている遠方の方からいただいた。その方は、自分がジョン・レノンについて長く書いていることを知っていて、郵送でプレゼントしてくれたのだ。あらためて感謝するとともに、センスのよさを感じずにはいられない。 ブログの持っている可能性、すごいね。 ●ジョン・レノンに関する過去ログはこちら追伸) 昨年12月8日に日本武道館で行われた Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ の模様は、 lavender80さんのブログでレポされております。そちらも是非ご覧下さい。 お帰りの際は ポチッと応援 宜しく
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コメント
ジョン・レノンは仲間を助けようとしたが自分も宗教に侵されたと聞きました。
合ってるんでしょうか?
あとジョン・レノンと奥さんがお互いに呼び合うだけの曲は日本人にはできないなって感じました笑
2008.08.06 Wed 08:16 |
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ゆきな
あの時
自由と憧れの国と信じていた、おとぎの国アメリカで
JFKが暗殺されたのは小学校1年生の時、同じ年頃の
キャロラインちゃんと、棺に敬礼して別れたJr.の映像が
鮮明に残っている。卒業前にはキング牧師、ロバートと
続き、得体の知れない恐怖と暗黒の世界があることを
初めて感じたのかもしれない。
成人後のあの冬の日、ジョン・レノンが凶信者により射殺
された、とのニュースを聞いて、ショックで体が震えた。
ビートルズ中期から後期の世代で、音楽とは切り離して
視覚的にはジョンには一番興味が無かった。
彼の思いを理解し始めるには、かなり時間が必要だった。
同じ瞬間を共有できるということは、生きるということは
なんと素晴らしいことでしょうか! 感謝 ♪
2008.08.06 Wed 10:39 |
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FRK
Re: ゆきなさん、FRKさん
To: ゆきなさん
コメントありがとうございます。
>ジョン・レノンは仲間を助けようとしたが自分も宗教に侵されたと
聞いたことがないので、他の誰かの間違いかもしれませんね。むしろジョンは宗教を否定するような発言をして、物議をかもしたことがあります。
ビートルズ時代にインドへ行って影響されたとか、いろいろものから影響を受けているとは思います。
ジョンやヨーコの突拍子もなくみえる行為は、ユーモアがベースにあって、今回紹介した「ジョン・レノン ラスト・インタビュー」 などを読めばよく理解できると思います。
オススメですよ(笑)。是非読んでみてください。
To: FRKさん
ジョンレノンが殺された表面的な理由は、読めば読むほどおかしなことだらけです。過去ログに記載しているとおりですが、灰色のままになっている事件というのはたくさんありますよね。敢えてそのことを考えてみることも必要だと思います。現在の社会と明らかにつながっている。そう思います。
2008.08.07 Thu 07:21 |
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N郎♪
記憶を一部修正します
へぇ~ って言う思いで、過去ブログ読んできました。
世の中、何かおかしい、どこか変、と思い感じたら
その時に拘ってみないと、時と共に完結した情報として
図々しくも自分の中に存在しちゃうんですね。
ところで、今日は夏休みですか…
たまには家族サービスに浸ってくださいね!
2008.08.07 Thu 11:12 |
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FRK
最後のインタビュー
こんにちは。
ご紹介ありがとうございますm(_ _)m
ジョンのニュースにショックを受け、テレビの前で呆然としたのを覚えています。
この本は、二人のエピソード満載で、とても面白いですね。
当時の人には意味不明だったパフォーマンスの数々も、
新しもの好きの彼等にとっては、ごく自然な行為に思えてくるし、
ユーモラスな遊び心を感じますね。
同時期に制作されていた「Milk and Honey」で、インタビューの模様が聞けますね。
何度かジョンレノンミュージアムに足を運び、スーパーライブでヨーコを見ました。
5歳で母と別れたジョンにとって、良き理解者であり、前衛芸術家でもあった彼女は、
母親のような存在だったんじゃないかと、思いました。
リンクして下さった記事の一つ前は、ジョンの追悼記事です。
You tubeのリンク切れ、上書きしておきました。ついでに読んで頂ければ嬉しいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
2008.08.07 Thu 14:27 |
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lavender80
Re:lavender80さん
スーパーライブ、凄いですね。ジョンは今でも日本の多くの人たちのこころの中で生きてるんでしょうね。
また、記事読みました。思いが伝わってきます。
これからも是非よろしくです!!
2008.08.09 Sat 01:34 |
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N郎♪
こんにちは。履歴から来ました。
ジョンの本、おもしろそうですね・・
今度読んでみようと思います。
私は、ビートルズの中ではポールが好きなのですが
もちろんジョンが作った曲も大好きです。
イマジンの歌詞は、素晴らしいと思ってます。
ヨーコのアイディアだったんですね・・
2008.08.09 Sat 13:42 |
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さらみ
Re:さらみさん
イマジンの歌詞、自分も読んでびっくりしました。ヨーコは只者じゃないですね~。
この本、とても面白いので是非読んでみて下さい。かなり感性を刺激されますよ。これからもよろしくです。
2008.08.10 Sun 22:14 |
URL |
N郎♪
お久しぶりです。
ど~しても、ここへ、来ると、このページに来てしまいます。
又、気が向いたらいつでもいらして下さい。
2009.08.30 Sun 06:47 |
URL |
純
音楽同好会(名前検討中
ビートルズを 知らない世代の僕です(少しは わかるのですが) イマジン いい歌ですね。
2011.03.25 Fri 21:35 |
URL |
村石太マン
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