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山崎 豊子 「沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇」
沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
(2001/12)
山崎 豊子

詳細

本日8月12日は23年前、日航ジャンボ機が群馬県御巣鷹山に墜落した日。
同じ事件を扱った小説でも、先日紹介した横山秀夫 「クライマーズ・ハイ」 が文学であるとするなら、本書は小説という形をとっていながら、むしろノンフィクションやルポルタージュに近い作品だと思う。

読んでいて、いかに事件の実態が悲惨なものであったか、残された家族を取り巻く環境の厳しさを含め、考えさせられた。本日のライブのMCでも話そう。

墜落原因について、自衛隊ミサイル説もさらりと登場してくる箇所がある。また、急減圧はなかったとする主張も登場するシーンがある。筆者はそれらに判断を加えず、新聞記者出身らしく、読者に判断を任せている。

山崎 豊子の作品について、NHKは過去に 「二つの祖国」 や 「大地の子」 を映像化している。内容からして本書が映像化されることは不可能と思うが、それ故に、貴重な一冊だと思う。

本書にしても 「クライマーズ・ハイ」にしても、日航機墜落事故は 「家族」 を考えざるおえなかった。その事件の犠牲者に救いがあるとするのなら、その部分ではないかと思う。
亡くなられた方々のご冥福を祈る。



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テーマ:オススメ本 - ジャンル:小説・文学

| ニュース・社会うんちく | 07:31 | トラックバック:2コメント:3
コメント
今さっき御巣鷹山の記事を書き終えたところです。
オリンピックもいいですが、やはり私はこの事故を忘れられませんね…
残された家族の思い、逝かれた方々の最期の叫び、それらをいつまでも忘れてはならない、そう思います。
2008.08.12 Tue 15:45 | URL | ウダム
見上げてごらん夜の星を
長年、飛行機で里帰りしていることもあり、あの事故は、とても他人事とは思えず、時々刻々と変わるニュースを、ドキドキしながら見守りました。息子が一人で私の実家に帰るため、先日、羽田で見送りながら、あの日のことを思い出しました。空の安全を、心から祈ります。

山崎さんの小説は一気に読みました。航空関係の友人がいるので、会社の体質は何となく耳にしていましたが、改めて読むと、憤りを感じることが多く、やり切れない思いでした。
去年のこの時期に、事故で亡くなられた坂本九さんの曲を取り上げました。
大黒柱を亡くされた上、誹謗中傷による二次災害に遭った乗員のご家族も、本当にご苦労が多かったことと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。
2008.08.13 Wed 20:11 | URL | lavender80
Re:ウダムさん、lavender80さん
To:ウダムさん
この事件、忘れられない人がたくさんいるんですね。自分にとっても衝撃的な事件でした。それと同時に新たな視点を盛り込んだのが横山秀夫 「クライマーズ・ハイ」 だと思います。命の重さについて、鋭くついてきます。

To:lavender80さん
坂本九さんはNHKの子供向け番組でおなじみでした。いかにこの事件が衝撃的な事件だったかということですね。この事件以降、日本の飛行機事件ではそれ以上の犠牲者が出るような事件が起こっていないということは救いかもしれません。しかし米国では・・・
2008.08.14 Thu 00:12 | URL | N郎♪
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